Q3.「ねんど」って「土(泥)」とは違うのかな?

A3. 粘土は、岩石が変化して出来たものです。ボディクレイで使っているモンモリロナイトの原石は美しい石です。太古の昔は海の底だった日本列島では 良質のナトリウムモンモリロナイトが各地で産出します。土、土壌、またそれらに水が混ざった状態の泥とは異なり、鉱物の一種です。

土の成り立ち:地球には最初は岩石や、岩石が変化して出来た粘土、砂しかありませんでした。そこに、小さな植物や微生物が生活し、やがてそれらが死んで腐食し、それをまた別な植物や微生物が食べ、これが長い間何回も繰り返されてだんだん有機物が増え、それに水と空気が混じって土もしくは泥が出来上がりました。

動物と粘土:病気や傷を負ったとき、動物は本能的な知恵で、粘土質の土地を探し求め、確実に優れた質の粘土を見つけて、その上に病んだり傷ついた部分を押し当てます。多くの湯治場も動物が見つけてくれました。

生活の中の粘土:粘土は、ほんの一昔前まで、髪やお肌の手入れによく使われていたという事実があります。子供の頃に山の近くで育った人の中には、川で水遊びをした際、岸の粘土を日焼け止めに塗り、その結果、肌もすべすべになったとか、持ち帰って石鹸代わりに使ったとか、粘土で髪を洗うとつやつやとして、村には白髪の人がいなかった、といった思い出や経験を話して下さる方がいます。当時はその粘土を粉にした髪洗い粉が、袋入りで売られていたそうです。 この様に、食べ物に限らず生活雑貨など 一昔前までは、その土地の産物を利用するのが当たり前でした。植物が豊かな南の地方では、粘土の代わりにムクロジやサイカチやサボンソウ等の植物を洗浄剤に使っていたそうです。

お相撲さんと粘土:お相撲さんの世界でも、昭和40年代まで、相撲部屋の風呂場では、二人の弟子のうち一人が粘土の粉を、もう一人が水をたらしながら兄弟子の髪を洗い流すのが習慣でした。商品名は「牡丹園」といい、日本髪を洗うのにも使われていました。でも、そのころから、強力な洗浄力と宣伝力を使った「合成の界面活性剤シャンプー」が全国的に発売されたため、そうした商品は途絶えてしまいました。

ねんどと石鹸:昔の洗髪の習慣は、月に1〜2回で、後は毎日髪を梳くだけで充分だったのですが、今は食生活や環境の変化で、粘土の粉だけではよごれも落ちにくくなっています。
ボディクレイでは、古くから人々が利用してきた粘土に、新しく石鹸成分を加えることで、より使い勝手のよい「ねんどのソープ」を開発しました。 粘土のミクロの粒子に石鹸の泡立ちが加わることで、古い角質や汚れをきれいに落とすだけでなく洗った後もしっとり、しなやか、環境にも害を与えません。

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